きょうはある節分会の祝賀会に出席し、新しい春に向かってあまり得手で
ないことを考えてしまった
・・・昼からの席でアルコールも入ったことも・・・。
SONYの12年3月期の連結最終赤字が2200億円、と。3回目の下方修正。
その理由は、TV事業の不振、サムスンとの合弁解消、止まらない円高、
ヨーロッパに信用不安、タイでの洪水、・・・。
でもそれだけなのだろうか?
好調だったSHARPですらあっという間の赤字転落、そして毎日のように
続々各社から損出見込みによる赤字の報道。
僕が盛田神話を信奉していた学生から、インテグレート・ステレオ、トリニ
トロンTV、βマックス、Walkman、そして民生品部門でβから撤退しVHSに
転換してもまだそのVHS機を購入するほど、選択肢無しにどうせ買うなら
SONYというくらいシンパシーが強かった。
しかし一時流行った(?)MD Player(Onkyo)を友人からプレゼントされてか
ら、ぷつっとその神話も僕から抜けてしまった。
きょう現在SONY製品が家の中に何が残あるか探したら、既に使っていな
い歴代Walkmanの山と、使用している製品では家内が5、6年前に買った
ラジカセと、会社の卒業パーティでみんなから贈ってもらったデジタルフォト
フレームだけだ。さびしいかぎり。
一方同じ不況下と言えるアメリカでは、IT界ではAppleのPC No.1の再台
頭、そして
Facebookの上場と紙面を賑わせている。
これは何なのだろう?
日本の物理・化学部門での開発力はまだまだ歴史の上に乗って辛うじて
面目を保っているように思えるが、生活に密着した消費財はインフラから
末端商品まで開発が後手後手の様相だ。
大きなことはデフレスパイラルの中で中国大陸の巨大な波に惑っている
こともあるだろう。
でも、まだ何を見ても嫌になるほどのMade in Chinaだが、いまはまだブラ
ンドとしては他国籍なのだ。
しかし日本もそうだったように、早晩韓国、中国、アジア諸国のブランドが
成長し日本ブランドはいままでの展開ではどうしたって立ち行かないだろ
う。
そこで大事なのが国の教育と産業振興の戦略ということになるのだろうけ
ど、これもやはりいまのままではとてもダメなようなきがする。
成長しきった産業は市場とやらからより効率性を求められ、M&A等に
より大きくなること求められる。
国は教育の段階からディベロプメントする力を養っていくことが必要で、
基本は学生に起業の芽を育成し、その人材を戦略的に発展させる産業、
プロジェクトに向かわせるシステムを早く構築する必要がある。
こういう構想を推進するには、政治の安定性が全てになるように思う。
政治家には類稀なリーダシップ、カリスマ性が求められるわけだが果たし
ていまそのような若い政治家がいるだろうか。
だから石原慎太郎氏のような妖怪がついに業を煮やし(?)、に至るのか・・・。