興味ある日本のカヌーの発祥の地、としての<南伊豆>
伊豆の山間部には「狩野川」という川が流れ、駿河湾に注いでいる。
水中考古学者・茂在寅男博士は、この川の名前の由来を「カヌー」
(日本語で言う「狩野」)を作るために切り出した木をこの川の水流に
乗せて海辺へ運んだため、カヌーの材料を運ぶ川ということから
「カヌーの川」と呼ばれるようになったのではないか。
そして、「カヌー」に「狩野」という漢字が当てられ、「狩野川(カノガワ)」
という名称になったのでは、と考えた、とされる。
『古事記』や『日本書紀』には、ポリネシア語で説明した方が良いと
考えられる言葉が書き記されている。そのひとつが「枯野」(カレノ、
カラノ)という言葉なのだ。
「枯野」は『日本書紀』では「軽野」とも表記され、ある種の高速船を指す
言葉なのですが、茂在氏はカヌーか何かの当て字ではないかと考えた。
その後、井上夢間氏がハワイ語で「kaulua-nui」(「kau」は「舟」、「lua」は
「二つ」、「nui」は「大きい」の意)と説明できると述べた。
つまり、直訳だと「大きい二つの舟」ですが、この「大型の双胴船」は相当
広範囲にわたって使われていたようだ。
この双胴の大型カヌーが日本で使われていた頃、「kaulua-nui」が「カラノ」
や「カルノ」、「カラヌ」のように発声され、「枯野」や「軽野」、「加良怒」とい
う漢字を当てられたのではないかと考え
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