先日行った、葉山の県立近代美術館で開催中のBen Shahn展。
このあと名古屋、岡山、そして福島と巡回するのだが、500点の展示作品のうち
海外からの70点は福島には行かない。
理由はやはり放射能だ!
このBen Shahn展で「重要な位置を占める」'54年に起きた南太平洋でアメリカが
水爆実験をしたその近くで操業していたマグロ漁船「第五福竜丸」が被曝し無線
長の久保山愛吉さんが亡くなった。
これに触発されてシャーンが描いたシリーズ「ラッキー・ダラゴン(福竜の英訳)」
を所蔵している福島県立美術館の荒木康子館長が「最も福島に来て欲しかった
作品」はNY近代美術館蔵のこの写真のパリ「解放」を描いた作品だ。
「廃墟の鉄柱にぶら下がって遊ぶ子供たち。
表題とは裏腹に表情が暗く、うつろだ。背景に壊れたビルとガレキ。
『これ、今の福島と同じだなと思うんです』と荒木さん。
無邪気に見える子どもが、変わり果てた街から鋭く感じ取る不安。
確かに似ている」と。
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