2011年2月21日月曜日

1566年の木造船レース。

毎日新聞掲載写真
毎日新聞掲載写真

けさの毎日新聞朝刊に「お馬流し」 木造船復活への記事。

神奈川県無形民俗文化財に指定されている本牧神社の神事
「お馬流し」の木造船が来年8月、半世紀ぶりに復活すという。

僕はこの神事を見たことも、聞いたこともなかったのだが。

この神事は神社の古文書によると、なんと室町時代末期1560
年代ごろ、全国に疫病が流行り本牧地区でも大勢死者が出て、
この厄を茅で作った「お馬」に乗り移させようと、全長11.4mの
木造船にお馬を乗せ、本牧海岸沖合で流したことが祭りの始ま
りだそうだ。

このお馬を流した後、厄災から早く逃れようと、復路は手漕ぎ
のレースになったということだ。

潮の流れでお馬6体が海岸に戻った年、1923年には関東大震
災にみまわれ、祭りは昭和に入っても盛大に行われていたが、
1945年5月の横浜大空襲で木造船5艘はすべて焼失。
(陰暦中は流れ還るのを避け大潮の日を選んでいたそうだ)

復元した2艘で戦後も続けられた、櫓と楷で操るため衝突の危
険回避のた、64年から漁船により行っていた。
しかし、その漁船も漁業者の高齢のため昨年、参加辞退を申し
でた。

伝統を守りたい神社権禰宜の佐藤氏が保管されていた2艘の
修理に県の補助金が適用されることを知り、来夏50年ぶりに
修理を終えた木造船で祭りが復活ということになった。

しかし、ちょっと残念なのは、この復元には<動力機>がつい
てしまうというオマケもついてしまうのだそうだ。
だ。
補助金の条件のためか、今どきの危険回避と一般市民への普
及のためか…。
漁船よりは「復活」感はもちろんあるのだろうが、
                    カヌー漕ぎの端くれとしては…。

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