先日、INAXブックギャラリーで
ヒョイと購入した
「僕の生活散歩」三谷龍二(著・絵)
気持ちと情景の伝わる、感じるエッセイだが
絵がまた素晴らしい!
実に、絵から気持ちが、文章から情景が滲みでてくる。
*** 「ならんで、ならんで」の項の引用をさせてもらう
……<略>……
作ることが、ならべることといちばん違ってくるのは、平素の暮らし
の落ち着いた空気を、一度壊してしまうことだと思う。
ものをならべることはもっと静かな作業。
……<略>……
体操の時間、炎天下のグランドで「前にならえ」、と号令がかけられ、
縦横きれいにならぶまで何度も練習させられたことを思い出す。
あの時、壇上の先生から見れば、列の凸凹がとても気になったこと
だろう。
だからもっときれいにならばせたい、そう思ったのだろう。
でも、ならんでいる僕たちは凸凹した存在なのだ。
「ならんで、ならんで」。家族と記念写真を撮るときは喜びに満ちた
その言葉も、列からはみ出さないようにと号令をかけられると、
たちまち違う言葉になってしまう。
そうなると僕はつい逆のことを言いたくなってくる。
「もっとバラけて、バラけて」と。
ならべたものは、すぐにバラせるところがいいのだから。(終) ***
ちょっとズレるが、
前のH社の人材開発のモットーは
「粒ぞろいより、粒ちがい」。
まともな僕は何と苦労したことか。
「嘘つけ!」という声が…(笑)
出版記念の絵画展が30日まであったんだなー。残念!
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