2010年7月29日木曜日

Spirit&Mind #1 小松原庸子

けさ(7.29)の毎日新聞の朝刊の「ひと」にフラメンコ舞踊家・小松原庸子さんの
記事があった。
小松原さんには’70年代に何回か
ある企業のプライベートイベント
に出演して頂いたことがある。

記事の通り、とっつきは江戸っ子
らしくとてもさっぱりとしていて趣旨
について簡単に説明をするとまさに
「空気を読んで」頂き、あまり過度な
主張をされなかった。
それは彼女自身のリサイタルでも
発表会でもなく、企業のイベントで
の演出と割り切っていたこともあっ
たのかも知れない。










しかし、当日のリハーサルでは舞踏団の若手のダンサーへの注文
は凄まじいものだった。

その場が稽古場と化したほどの真剣さであった。
僕はフラメンコ自体よく理解ができていなかったのでいい加減に、
段取り程度の話で終わってしまったのが恥ずかしかった記憶がある。

かれこれ半世紀近くの活動をされているが、外来の芸術を日本に根
付かせるというエネルギーはどこから出てくるのだろうか。

クラシック音楽では世界に認められている日本人は今や数多いが民族
系音楽や舞踊などはなかなかそうはいない。
言語の問題や民族のDNAが多分に影響するのだろう。

そのハードルを乗り越えて突き進ませるものは何なのだろう。

(好き嫌いは別にして、先日亡くなったシャンソンの石井好子さんにして
もそうだ。)

フラメンコで言えば、もしかするとスペインジプシーの関与が強いという
ことで、この世界は包容力があるのだろうか。

僕ら団塊の世代にはカウンターカルチャーとしての音楽、アート、小説、
映像…、と花開いた時代だ。

その一回り前の時代の小松原さんや石井さんにとっては、日本の伝統文
化・芸術に対するカウンターだったのあろうか。


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* マイケル・ジャクソンも感動したというアントニオ・ガデスのフラメンコ。


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