沖でカヌーから降りて各自何らかの形で3分間海にの中で自分の
位置を確保する訓練、フリ(転覆)のリカバリーの訓練。そして何ら
かの理由でカヌーに乗り込めなくなって、6人全員でカヌーをのし泳
ぎなどで、100m沖から押し、引っ張って岸までたどり着く訓練を
行った。これはとてもキツかったが、しかし少しずつではあるけれど
確実に進んでいくものだ。しばらくすると足がつくとこまで、ここまで
くればしめたものだ。
そして、最後に7人の1組のチームで、ビーチから沖の目標まで行き
回って戻ってくるリレー、Run,Swim&Run。
これはバテている最後だったのでこたえた!
20歳にはライフセーバーをしていたので何とかなると思っていたが、
海の浅瀬を走るコツをすっかり忘れてしまっていて、モタツイてしまい、
かつ、外すべきサングラスをかけてままだったので不覚にも海の中に
落としてしまい、即座に探したが見つからず、泳ぎ出したがチームを
最下位にしてしまった。
レース終了後に気にかけてくれたメンバー全員が沖に向かって一列
に並んで足探りでサングラスを探してくれた。幸い僕が自分で見つ
けることができた。
疲れているのにメンバーの気持ちが大変ありがたかった。
しかし、訓練は訓練。実際にコトが起こった時に、クルーが結束し、状
況判断し、機転を利かせることできるかにかかるわけだ。
そのためには基本的な体力もいるわけだ。
最低限、日ごろの練習会の意識を高め、スキルアップしていくことしか
ないのだ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
その後、昼を挟んで、13時より江ノ島ヨットハーバーの裏手にある
婦人総合センターの会議室を借りてクラブのミーティングを行った。
この目的は、6月末に幸いにも人身に問題はなかったがちょっとした
出来事があったため、クラブ運営上の危機回避と危機管理、そして
自己責任、自己管理等を再確認しようというものであった。
最後の参加したメンバー30人以上が各自の意見や感想、意欲を語
った。
その出来事の当事者の貴重な経験をオープンにしてみんなで共有で
きるシステムや、それを継承する基本マニュアル化などをクラブのメン
バーの共通の問題として協力していく結束が強まったのではないだろ
うか。
なにしろ、アウトリガーカヌーも古くはポリネシア人の移動手段であった
ものと基本的のは何ら構造が変わらないわけで、頼りは全て人力のみ
で自然に対するわけなのだ。
そこには思わぬ、いや当然のこと危険が伴うわけで、乗り合わせたメン
バー全員で対処しなければならない。
ということは、それぞれがメンバーにかける負荷を軽減することを考えて
いなくてはならいわけである。天候や体調によって自信がなければ乗らな
い、という勇気が必要なのだ。
このスポーツの魅力は乗り合わせた6人の呼吸や気が合って6人の力
以上にカヌーが前に走る時間を味わうことにあると思う。
それにはどのくらい、お互い前の人の背中とパドルに気を集中できるか
にかかるわけである。
ある発起メンバーのひとりが、ハワイイではこのカヌーそのものに神が宿っ
ているものと子供のころから聞かされているので、ハワイアンには神聖なス
ポーツとされていると、
日本でいえば弓道や剣道にちかいのかも
知れないと語った。
そのはずだ。昔は、神に安全と幸運を祈っ
て、人力と星を頼りに島から島へと渡って
行ったのだから。
そして、今回の出来事もカヌーが壊れて
身代りになってくれたのだと考えるべきだと
も言った。
I 代表は、いま我々が活動ができているのは、裏で後援してくれている方や
漁業者、江ノ島に住まうの方々、参道商店の方々のご理解があってのことと
いうことも感謝しなければならない。
この日はクラブにとって、とても充実した、貴重な一日なったと思う。
彼らポリネシア人のSpiritを常に感じながら、体力の許すまで漕ぎ続けて行け
たらうれしい。
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