2003年に静岡で国体が開催された。
その時、僕たちH社が開会式等の演出と、仮設施設の設計・施工を
プロデュースした。
秋の大会は袋井市の静岡スタジアム(エコパ)がメイン会場になった。
静岡県は遠州の空っ風の強いところで、開会式寸前にも台風に近い
風が吹いた。
仮設施設ということは殆どがテントになる。
鉄柱としっかりした基礎入れた、大人数を収容するスワン型のテント
すら倒すことも頭に入れて現場に出る。
なので、多くを占める5400mm×3600mmのテントなぞは風をはらん
でしまうとひとたまりもない。
その時もあっちこっちで危険な状態が続いた。
全員その夜は不眠不休で風あたりの強い個所のテントをたたむ作業
を行った。
何しろスタジアムの周辺に集中または点在しているテントだから距離
だけでも大変なものだ。
施工業者にも計測されたリスク回避マニュアルが当然あって不測の事
態に常に備えるが、何といっても最後は人海戦術になる。
そのようなときに頼りになるが地元の2次、3次の業者さんだ。
この時は、半分くらいの20張り程度のテントをたたんだ記憶がある。
そして、風が止んだ翌日にまた急ぎ元に戻す復帰作業!
イベント現場は大体こんなことの繰り返しなのだ。
特に屋外イベントの本番は雨(風もまた)がなければ7、80%は成功と。
その時に入手したのが、このKestrel 2000だった。
リアルタイムの風速、最大風速、平均風速、実温度、体感温度が
瞬時に計測できる。
常に携行して、ちょっと吹くと計測していた。
これはマリンスポーツの、特に逆に風を必要とするヨット競技やウィ
ンドサーフィン競技などにもマル必なGoodsだ。
これが、ある探し物をしていたら、収納ケースの中から偶然出てきた。
全く忘れていた。
これからいよいよホットシーズンを迎えるアウトリガーカヌークラブに
提供しよう。
すこしは安全管理の役に立つかも知れない。
2010年7月1日木曜日
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