これもH社に入る前の殆ど最後の仕事といえる。
というかこれで自分の力量と個人でできる限界を感じていろいろ
考えだしていた。
それはいいとして・・・。
’79年から’81年にかけて、S社のWHITEの冬・夏の飲み方キャ
ンペーンとして、JAZZトランペッター日野皓正氏を起用。
コマーシャル・フィルム、新聞・雑誌広告、ツアーコンサート、レコー
ド制作などほとんどとタイアップした。
キャンペーンの内容は、
冬はホット・ウィスキー、
夏はハイ・ボール。
そのころ日野さんはマンハッタンのアッパーウェストに住んでいた
ことで、ニューヨーカー感覚の飲み方の線をイメージし、ヒュージョン
系の軽快なJAZZに乗せてイメージして行こうということになった。
制作スタッフとしては
アート・ディレクターに浅場克己さん
クリエイティブ・ディレクターに西村佳也さん
CF・ディレクターにCMランドの椙山三太さん
ムーヴィーとスチールカメラに坂田栄一郎さん
と豪華キャスト。
そのころのS社は広告界で飛ぶ鳥を落とす勢いであった。
名だたるクリエーターが作品に名を連ねていた。
そのうえ、WHITEにはサミー・デイヴィスJr.、レイ・チャールス、ロン・
カーター、ハービー・ハンコック・・・と名だたるミュージシャンが起用さ
れ、今やちょっと影が薄い感もあるし、その後日野さんはK社のライト
ビールにも出て僕個人的にもう~ん?だったが、これも世の常。
このWHITEの仕事も過酷ではあったが、NYロケを中心に広告制作
ではメキシコ(グアダガハラ)、プエルト・リコでのロケ
そして3枚のLPのNYでのレコーディング立会い、
日本でのコンサートツアー
と、今までにないパッケージ化されたキャンペーンをプロデュースした
ことになった。
タイアップした3枚のアルバム。
「City Connection」LP録音終了後の記念撮影。
左から作曲・アレンジ・Keyのハリー・ウィタカー、同じく L.レオン・ペンダーヴィス、
左から作曲・アレンジ・Keyのハリー・ウィタカー、同じく L.レオン・ペンダーヴィス、
アンソニー・ジャクソン(Bass)、デヴィッド・スピノザ(Gr)、ハワード・キング(Dr)
録音終了後、スタジオを訪ねた日野さんの尊敬する
ピアニスト、ギル・エバンス氏とみんなで
ブレッカー兄弟のライブハウス「7th Avenue South」へ。
ブレッカー兄弟はもちろん、日野さんも飛ぶ入りで
めちゃくちゃ盛り上がった。
たしかバリー・ホワイトのフューチャリングバンドだったかと。
右:浅場克己さん、中央:西村佳也さん、左:今は亡きS社鈴木理雄さん
(NYの撮影スタジオでなにやら厳しい注文か?)
右から二人目:カメラのいつも元気な坂田栄一郎さん。
スチールとムービー両方でテンテコ舞のはずなのに。
(マンハッタンの南、地下鉄カナル駅での撮影)
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< DAY DREAM >
ロケ地:プエルト・リコ
Highball プエルト・リコ、*カサブランカのテラスで
NYから呼んだアルビンエイリー舞踊団の
ダンサーたちに段取りを説明する
CFの椙山三太さん
*ここでもカサブランカ。
何故か「バーバリーコースト」にも一致!
<真昼の夢・・・>
さすが、鍛え上げられた素晴らしいダンサーたち。
これもS社鈴木さんのリコメンド。
(後ろから追いかけるのは日野さん。)
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すこしでもオフタイムがあると
ムズムズしてくる悪い癖!
でもしっかり撮られていた!
腰から胸のいい波でした。
(元祖? Rincon )
’57年からプエルトリコに居を移したチェリスト
パブロ・カザルスの博物館
カザルスのチェロ
ウェストサイドストーリーのシャークス団でも出てきそうな貧民街。
湿気をはらむ暑い夕方。この島にはバカルディ・ラム
の蒸留所があるので、ほとんどラムベースのカクテル
で毎晩・・・だった。
郷に入たっら、郷に従え、と浅場さん。
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LAでCFの総ラッシュも終了。
今年の夏は、ハイボールでいってみますか。
さて、Whiskyは何にしたら・・・? 開高大先生!
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