この日に、Ⅰさん夫妻は最終日なので、是非もう一組
鵠沼から移住された先輩のお城を紹介したく、お忙しい
とは思いつつ、不躾にご連絡したところ午前中ならば
OK頂いたので11時過ぎに伺うことになった。
N.I.さんは今でこそ週に2回になったが、池袋まで新幹線
通勤されているタフな方である。
また僕とは正反対で、コンセプチュアルな人生設計をされ
ている。
奥さんも、ご主人に輪をかけるほど全てに拘りをもっている。
30年以上鵠沼に住み、ヨットに乗り湘南ライフを過ごして
いたが、私も感じることだが、段々と昔の良さが失われて
行くのを見るにつけ、ケリをつけようとも考えたのかもしれ
ない。
僕もN.I.さんの考えに触発されることもあり、鵠沼の周辺環
境のこともしかりだが、海側の生活環境しか知らないで消え
ていくのも何だか寂しいしいと考えていた。
また最近の海風に多少疲れを感じるようになったこともある。
ビビッドな季節の変化を目の当たりにしながら、生活する
ことに喜びを得たいとも思い始めている。
10時にEXIVを出て、天気が良かったので浅間サンライン
を小諸に少し入り、八ヶ岳、北岳、甲斐駒、南アルプスを
眺めバックして、僕たちがいま興味のある上ノ原の土地を
一緒に見ながら、1000m林道に入り、旧軽方面へ。
矢ケ崎川の二手橋を渡り旧アンドリュース邸を左に見て
いよいよⅠさんのお城を目がけて「ひた登り」。
その坂の「ドン詰まり」が、N.I.さんのお城。
この時期になると、新緑が茂り、ゲート付近からは白亜の
お城は見えない。
静寂の中なので、下から登るクルマの音も聞こえたの
だろう。N.I.さんがゲートまで降りてきて迎えてくれた。
お連れしたⅠさん夫妻をご紹介し、スロープを上がった。
移住されて足掛け4年になるが、当初不動産屋もあえて奨
めなかった、旧軽のお山のてっぺんを、今や真冬の雪の
日も、いやそういう日こそシャングリラと呼んでエンジョイ
されている。
早速、ほとんど一人で作られてきた600坪の斜面の庭を
散策しながら紹介して頂き、裏山に当たる国有林の山まで
遊び場にされている様子が覗われる。
朝の突然のアポイントにもかかわらず、奥さんのYさんは
いつものようにきちっとドリンクとケーキ&プディングと果物
そして紅茶をセッティングいてくれていた。本当にありがたい。
Ⅰさんたちには、お城の中を、地下室、キッチン、ダイニング、
寝室、ゲストルーム…と隅々までご案内頂いた。
特にⅠさんの奥さんは倒れそうにサプライズ状態。海一辺倒
の生活と比較して頭がコンガラカッたのかも知れない。
しかし、眩しい新緑を通して、木漏れ日に薄めを開けながら
確実に上等な時間を過ごさせて頂いたことは間違いない。
N.I.さんご夫妻にも、本当に感謝いたします。
昨晩のBさん夫妻、またN.I.、Y.I.さんのお宅で頂いた素晴ら
しい時間から覚めやらぬまま、
旧軽の下界に降り軽い昼食を取り、追分のMさん宅に向か
った。
Mさんはスウェーデンハウスの完璧な家を建てられている。
ベランダで風に揺れる木々を眺めながら、お茶を頂き4人
ともボーッとしてしまった。
やはりこういう生活のゆとりとメリハリ感は60年以上住んで
いるが、湘南にはちょっとない。
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