ニセコより、愛を〝練って〝…。

ふた月に一度、ニセコからパンが届く。


Mちゃんは、藤沢からニセコに移住して何年になるだろう。

こちらにいるころから、本格的にオーガニックのパン作りをしていて、
青山のオーガニックカフェにも入れていた腕前。

いつも近況報告とパンの説明に絵を添えて送ってくれる。
きょうは５種類のパンで、雑穀米の食パン、ライ麦入りカンパーニュ、
ひまわりの種とオレガノ、夏みかんピールのベーグル、
穀物コーヒーのブリオッシュ、ナツメヤシだけで甘みをつけたよもぎアンパン。

彼女はうちの息子と同い年。ご主人は日本画家で、最近はニューヨークあたりの
画商に評価され始め、喜んでいた。

ニセコには、同じく息子の高校までの同級のプロスノーボーダーのT君や、
奥さんが同じくスノーボーダーのK君（彼自身はカーペンター）とか、
何人かが移住している。

一昨年、K君たちの結婚式にニセコを訪れ、みんなの棲家も行ってみたが、
流行りのオーストラリア人の別荘のようなゴージャスさ微塵もないが、
質素で堅実な生活していることが覗われた。

みんなそれぞれ、苦労しながらも、雄大な北の大地の自然に囲まれ、元気に
明るく暮らしているようだった。


うちの界隈にもベーカリーは何件もあるが、何となく続けては飽きてしまう。
東京に通勤していた時は新丸ビルのP.&L.のパンを週末には買っていたが、
それもローテーションから外れてしまったので、Mちゃんのパンは元気をもらえる
貴重なものとなった。

バターや砂糖はもちろん使わず、可能な限りギリギリの自然食。
しっかり素材の風味を損なわず、とても美味い。

本当は、朝もごはんが良いのだが、特にリタイヤしてからゆっくり朝食が
とれるようになると、紅茶を飲みたいのでどうしてもパンは欠かせない。

明日の朝食から、いただきます！